Fさん(キルト作家Mさんのおかあさん)が山陽新聞の切抜きを持って来店。
記事は昭和36(1961)年、低価格の自動カメラと題して書いてある。
それはキャノンの自動露出機構を組み込んだ「キャノネット」のことで、定価が2万円を切ったということで「常識破りの価格」と業界は驚いたと記している。
この1961年はちょうどFさんが就職した年で初任給が3万くらいだったということだから低価格といっても高い買い物。ホントかどうかはわからないがライカ1台が家1件分などと言った時代があるらしいから、カメラは贅沢品だったのだろう。
そのキャノネットが手元にあるが確かに今使っても便利、コンパクトでレンズは40mmの1.7の明るさで暗い暗いといわれるグロスでも手持ちで撮れる。複雑な機能がないだけに40年経った今でも実用品だし販売期間2年半で100万台が売れたそうだから部品探しもそんなに苦労しないはず。
機械式カメラの素晴らしさを再確認出来た1日でした。今のデジカメはこうは行かないでしょうからこれからも大切に使おうと思います。
今日はこれから鼓教室、古き伝統に触れる時間です。