蜂谷秀人のツール・ド・フランス レポート「銀輪の国から13」

今日はピレネー山脈の800m足らずの山に行った。結構勾配がキツく、難易度も上から三番目になっている。到着早々、皆必死で選手の名前をチョークで書いている。先着の日本人ツアー客に聞くと、アームストロング財団が観衆に特製チョークを配ったそうだ。チョークの箱にはナイキのマークが付き、マイヨージョーヌを連想させる鮮やかな黄色の極太チョーク。ツールドフランス7回優勝のアームストロング、やる事が違う。
さて、小生もチョークを分けて貰い、日本人選手の新城の名前を書いてみた。フランス人の前で、今まで書いた事が無いくらい大きな漢字をアスファルトに記す。子供が「あれ何?」と親に尋ねているのが聞きつつ、下手くそな字を書いた。道路に落書きなんて何十年ぶりだろう?字を大きく書くのはなかなか気持ちが良い。
川本さんも、くたびれた黒板にチマチマとメニューを書かずに、店前の道路にでっかく「今月のコーヒー グアテマラ」などと書いたらどうだろう。きっと、今までよりスケールの大きな人物になるはずだ。アビヤント!