珈琲と煙草

 今日朝一番で来店された初老の男性が「近頃、禁煙の店が増えたけどここはタバコ大丈夫?」と一言。
 近頃多いのです、この問いかけが。「いらっしゃいませ」に対して「煙草吸っていいですか」と返ってくることが。
 当方グロスの周りに去年からこの6月にかけ3店開店したらしいのですがいずれも禁煙とのこと。先日来られたカメラマンのHさん(昨日からツールドフランスの取材に出発)も表町のKが禁煙になりましたといっていた。岡山大学病院もこの春敷地内全面禁止にしたらしいが、まあ病院だから当然と思いつつ、門の外には灰皿が用意されているのだろうかなどと心配してしまう。歩きながらのくわえタバコや道路へのポイ捨ては腹も立つ、自転車・バイクに乗りながらの喫煙などは論外。
 でも、でも、珈琲を飲みながらタバコが吸えないというのも如何なものでしょう。17Cのコーヒーハウスの図柄には必ずといっていいほどタバコとコーヒーが同居しているし、僕の好きだったジャズ喫茶はお喋りは禁止だったけど、吸う人も吸わない人も煙の中で心地よさそうだった。
 「珈琲豆にタバコの匂いが付く」「健康のため」「おいしい珈琲を飲んで頂きたいから」などと難しいことを言うマスターがいると少し前に聞きましたけど、こんなことを言っちゃあイケマセン。本当に珈琲が好きな方は店主が思っているよりも心の広い方たちですから。