蜂谷秀人のツールドフランスレポート「銀輪の国から3」
 「今、ピレネー山脈の名峰であるツールマレー峠にいる。現在地の標高は1800メートル程。
  頂上は2000メートルを越えるこのコースを4時間後、200台の自転車が登ってくることに
  なる。ロケーションとしては最高だが、とにかく暇だ。しかし今年からソフトバンクモバ
  イルのインターネットマシンを持参したお陰で、こんなへんぴなところでメールが送信
  出来る。雪を被った山と牛が牧草をはむテクノロジーとは無縁な場所で、モバイルはアン
  テナ三本の好条件を伝えている。当たり前といえば当たり前だが、ピレネーの山奥で高校
  野球の結果を知り、グロスへ文章を送れることに妙に感謝している。昨日はクロマニオン
  人の遺産を享受し、今日は最新のITに浸っている。そういえば川本さんと電話で話した時、
  トランプが心なしか気に入ってない印象を受けた。やはり只の粗品一点では嬉しくないの
  だろう。ピレネーの石ころでも追加しようかと思っている。アビヤント!」


電話というのは恐ろしいもので蜂谷氏は私の言葉にそんなことを感じたらしい。私は普通に
お礼を述べただけなのに。でもピレネーの石というのも楽しみですね(側にいた矢野氏も電
話にでたけれど、何か余計なことを言ったのかも)。
蜂谷さんも言ってるが、10年前には考えつかないことが出来るようになっちゃいました。
ネットや携帯は色々な問題を起こしてますが、使い方を間違わなければ良い面が多いはず。
しかし蜂谷氏は鋭いです!