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蜂谷秀人「銀輪の国から6」
「今日はミディピレネー地方からラングドックルシオン地方に移動するだけで終わった。
フランスは岡山県に似ているので、分かりやすく説明すると笠岡から玉野へ移動したよ
うな行跡をフランスに当てはめて貰えば良い。ただ距離はぐっと増えて450キロ走った
ことになる。ほとんどが高速道だから単調になるが、時代の流れを感じる瞬間もある。
大型トレーラーの国籍でリトアニアを初めて見付けた。バルト三国の一つで元はソ連
だった国である。少なくともフランスまで物流受容があるという事だ。旧共産圏だった
国がヨーロッパに溶け込んでいる例はツールにもある。自動車のメインスポンサーは三
年前からチェコのスコダになっている。それまでがイタリアの巨大企業フィアットだか
らチェコ企業の参入は衝撃的だった。話しは変わるが外国のトラックの中で気の毒なの
がイギリス国籍の車。右ハンドルなので、料金所でいつも車から降りてやり取りをして
いる。小型車なら乗ったまま受け渡しが出来るが、大型トレーラーだといちいち下車し
なければならない。
遠く離れた日本から来て運転していると、右ハンドルのイギリス車に親近感というか妙な
仲間意識を感じる。小生のレンタカーは左ハンドルだが、慣れない右側通行に苦労してい
る同士なのである。アビヤント!」
今日から「池浦 敏郎 写真展〜YOU'LL NEVER WALK ALONE〜」を始めました。
リバプールの人々の姿をLiverpool FCを中心に捉えた写真30点です。
ビートルズを聞きながらリバプールの写真、そして珈琲。如何でしょうか。26日までです。