蜂谷秀人「銀輪の国から12」

 今アルプス越えの真っ只中に居る。クロワデュフェール峠に登る道中に空き地を見付け
 そこに駐車している。この場所は標高千メートルくらいだが傾斜が凄い。レンタカーは
 1400ccの66馬力。この車がセカンドギアでないと登れない急峻な道である。ここを自転
 車で上がってくるのだから本当にツールは凄い。凄いといえばフランス人の駐車テクニ
 ックもたいしたものだ。小生の車後方に畳にして2枚分弱くらいのスペースがあったが、
 ここもルノーに乗った親子が占領してしまった。自動的に小生の車はルノーが出発しな
 い限り、脱出不可能になった。ツールが来るのは後4時間後。
 もう身動き出来なくなった小生は、安部公房の小説に出てくる主人公のような気分である。
 この閉塞感から抜け出せるのは、全て見知らぬルノーの親子に委ねられている。アビヤント!



今日、8月18日から開催の「蜂谷俊夫 句画展」の版下が完成。
少し前まで「灯油が上がって大変だ」なんて話してたらもうエアコンのフル回転。
そしてお盆がすぐそこ。50才を過ぎるとスピード違反お構いなしに過ぎていく月日。
もう来年春以降の企画展の連絡をしている始末。あ〜ぁ・・・・アツイなあ〜。