蜂谷秀人 銀輪の国から#2
 
「シャルルドゴール空港でレンタカーを借りる。ルノーのクリオという日本ではマーチみたいな大きさのコンパクトカーだ。ここからパリを通り過ぎて高速道に乗り一路ブルゴーニュを目指す 。
 毎度の事だがツールの頃はバカンスの開始時期と重なる。週末の金曜日となるとパリ近郊の渋滞は激しく10キロ進むのに一時間以上かかる。この渋滞を乗り越えやっと高速のインターチェンジへ。高速会社がバカンス客に粗品を昨年同様に進呈してくれた。
 今年は何が入っているのだろうと開けてみたら、明らかに昨年より品数がない。液体洗剤のスティックが一つあるだけである。昨年はジュースやシールなどいろいろあったのだが…。こんなところにもリーマンショックが来たのだろうか?そういえば定宿のアメニティーグッズ(シャンプーや石鹸)も無くなっていた。経費節減はフランスにも確実に現れていた。
 さて、政治家と官僚、そしてグロスのマスターの言葉はそのまま受け取らないほうが良い!つまり川本さんが「土産は要らない」と言えば、土産はいると考えるのが普通だ。
 昨年は高速道グッズでごまかすことが出来たが、今年は洗剤スティックというのでは、いかに贈り先が川本さんでもマズイ。フランスで適当な土産があれば良いが、無ければ帰国してスタバのコーヒーゼリーフラペチーノを進呈しなければならない可能性が何となく増してきた。
 408キロ走って来たブルゴーニュは雨雲が広がっている。土産で悩む心象風景のようだ。アビヤント!」


蜂谷氏はさすがに「やっさし〜がな」ですたい。

今夜はこれから能管教室、そしてグロスは明日も明後日も開けております。