蜂谷秀人のツール・ド・フランス レポート「銀輪の国から5」

アルプス地方の難所、マドレーヌ峠へ下見に行った。13日にツールが通る標高2000mの山だ。通過まで二日もあるのに、もう、上り坂や頂上付近は大量のキャンピングカーに占拠されていた。写真の場所は頂上を越えて2キロ下った所だ。ここも当日は縦列駐車場みたいになるだろう。12日はツールは休み。この日は別の山の下見に行くことになりそうだ。人気の峠は前日に通行止めになる確率が高い。別の山なら当日早めに出発すれば、まず間違い無く目的地に着ける。その為にも、下見は重要な行動である。岡山では行き当たりバッタリの自分が、フランスでは別人のように慎重になる。まるでグロスでチケットの枚数を確認してコーヒーを飲むようなものだ。アビヤント!