蜂谷秀人のツール・ド・フランス レポート「銀輪の国から16」

いやー、酷い一日だった。ボルドーのタイムトライアルは、散々だった。
パリ•モンパルナス駅に着くやいなや掲示板が稼働してない。自分の列車がどのホームから出るのか分からない。職員に聞いてTGVに乗るが、一等車なのに停電中で車内は真っ暗。その後、復旧するが、何かのトラブルで25分遅れでボルドー到着した。
タクシーに乗り、ワイン畑の横を通過する所を頼んだのだが、ワイン畑を見た後にツールを見ると勘違いされてしまった。世界遺産サンテミリオン地区を車内から見ただけで、Uターン。結局、ボルドー市内で見ることになった。高いドライブをしたものだ。本当に情けなくなったが、気を持ち直して撮影。
この日、初めて300ミリを装着。35ミリ換算なら500ミリ近い超望遠で有名選手を正面から狙った。やはり、最新のデジタルだけあって、かなり良いカットが撮れる。気を良くしてボルドー駅の帰り、道を間違え無駄に歩いてしまい、パリ行きのTGVもまた25分遅れる。
禍福はあざなえる縄の如し…。小さな災難は翌朝まで続き、目覚まし時計を見間違え朝食を食べ損なってしまった!アビヤント!